はじめに
Chapter 1 これからの図書館を考える
Chapter 2 新しい図書館を旅する
Chapter 3 都市のような図書館をつくる
おわりに

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Chapter3ARTICLE:
ソウル野外図書館屋外3つの会場に本棚を運び、エリア全体を読書空間に変える野外図書館の姿とは
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Chapter2ARTICLE:
牧之原市立図書館ホームセンターを再生し、暮らしと本を地続きにする民設共営モデルを読み解く
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Chapter3SITE:
VIVITA BOOKS子どもと学生のペアで世田谷を歩き、街の「ふしぎのタネ」を本にしていく試み
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Chapter3ARTICLE:
シビックプライドプレイス市民と協働で街の日常を観光資源に編み変える、参加型アーカイブの試みを解く
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Chapter2ARTICLE:
Powell’s City of Booksポートランドの巨大書店から、まちと書店の関係、本の空間をさまよう体験価値について考える
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Chapter3GALLERY:
Lochal機関車修理場の大空間を、大階段と巨大カーテンで複合公共拠点に再編、その内部を巡る
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Chapter3ARTICLE:
知恵図書館都心の地下街にテナントとして入居する無人図書館、RFIDで支える分散型図書館の仕組みを探る
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Chapter2ARTICLE:
Thai Creative Design Centerデザイン専門図書館を核に、素材ライブラリーや起業支援機能などを備える空間と機能から、タイのクリエイティブ産業へとつなげる取り組みをのぞく
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Chapter1
これから図書館はどうなっていくのだろうか。図書館や書店など、本のある空間に対しての再認識と、これからの姿の探求を始める。
デジタル化の進展に伴い、本とそれを取り巻く環境は大きな転換期を迎えている。かつて生活必需品であった紙の本は、出版不況や書店の減少とともに「嗜好品」としての側面を強め、装丁にこだわった高価な特装版が作られるなど、物体としての希少価値が高まっている。また、情報の鮮度や流通性を重視する「フロー型」の書店に対し、図書館は時間を超えて地域の知識や記憶などの文化を蓄積する「地域の知のストックの場」としての役割を担い、所有の概念が異なる両者は補完し合う存在となっている。
書店の数が減少する一方で、図書館の数は微増傾向にあり、その在り方は多ベクトル化している。かつての静かで閉鎖的なイメージから脱却し、カフェ等を併設して地域活性化に直結した「にぎわい型」をはじめ、他施設と一体化してシナジーを生む「融合型」、商業施設内で利便性を高める「テナント型」、特定の利用者層にターゲットを絞った「特化型」などへと進化を遂げてきた。実は書店も図書館と似た進化を遂げているのもおもしろいポイントだ。
近年では、制度の枠組みに縛られない民間主導の「本を軸にした新しい施設」や、行政自らが書店を運営する事例も登場しており、図書館と書店の境界は曖昧になりつつある。
物理的な本や、本に囲まれた空間が持つ独自の価値も再評価されている。スマートフォン等により人々の生活時間が細切れになる現代において、読書は一つのテーマにじっくり向き合い、「まとまりのある時間」を回復させる装置として機能する。また、圧倒的な「本の密度」による好奇心の刺激や没入感に加え、本が放つインクのにおい、空間の音を吸収することで生まれる穏やかな静けさなど、五感に深く働きかける空間体験は、デジタルでは代替できないリアルな場ならではの大きな魅力だ。
これからの図書館は、単なる情報提供施設や本の貸出機関にはとどまらない。最新のデジタル技術を取り入れたスキル育成、生涯学習の支援、多言語・異文化交流、コワーキングスペースとしての活用、さらには高齢者等への心理的サポートなど、多機能な地域コミュニティの中核へと発展していくだろう。人々の多様なニーズにワンストップで応える社会的インフラとなり、動的な社会的空間として地域の核を形成する「都市のような図書館」へと進化していくはずだ。
COLUMN:
これからの図書館を考える紙の本の価値と五感に働きかける空間から、本のある場について問い直す
