「ハビタランドスケープ」、という本が出版された。
ハビタランドスケープ、新しい概念、新しい言葉だと思う。
暮らしのランドスケープ、とでも表現すればいいのか。風景の中に人々や暮らしの営みが溶け込んだような情景がイメージできる。ありそうでなかった言葉だなぁと思う。
この本を書いた滝澤くんは古い友人で、当時、角川書店で編集の仕事をしていて何の前触れもなく事務所にふらりと現れたのを印象的に覚えている。それから仕事を辞め、大学の建築学科に入学し、そしてランドスケープデザインの仕事を始めた。編集者出身だから言葉や新たな概念に対しての感受性が強いと思う。
ランドスケープデザインといえばなんとなく、風景をデザインするようにとられてしまいそうだが、滝澤くんはそこに人々の営みがオーバーラップされることで風景の全体と捉えたいと考え、ここにたどりついたのだと思う。あ、これは勝手な僕の想像だけど。
この本の出版イベントのトークセッションに招待された。まさに、上記のようなことを基軸に話してみたいと思う。
最近、工作的建築と言う言葉で、人々が介入した建築の風景について考えることが多い。だから、今回のこの本のコンセプトには共感するところが大きい。
この新しい言葉をめぐって、どのようなディスカッションができるか楽しみです。
馬場正尊
ランドスケープからみるエリアデザイン
滝澤恭平×馬場正尊×渋谷健太郎 『ハビタ ・ランドスケープ』刊行記念対談
日時:8月2日(金)
19:00〜20:30+サイン会 (受付開始)18:30
場所:シティラボ東京
https://citylabtokyo.jp/2019/07/18/20190802-habitalandscape-book/
『ハビタ・ランドスケープ』(木楽舎)
http://www.kirakusha.com/smp/book/b457790.html