Regenerative Community Tokyo
Regenerative Community Tokyo
時期:2023.04~2023.11
所在地:東京都千代田区丸の内
クライアント:三菱地所株式会社
規模:延床面積 約75.2㎡
用途:事務所
設計・監理:大橋一隆+福井亜啓+小川理玖/Open A
共同設計・監理:YND ARCHITECTS 米田真大
照明設計:Light Range 須方宏明
撮影:阿野太一
Regenerative Community Tokyoは、「サスティナブルビジネス」をテーマとするコミュニティスペースだ。「有楽町SAAI移転計画」(同設計)と並行で進められた。
「サスティナブル」をテーマとした国内、そしてゆくゆくは海外のクリエイターやデザイナー・アーティストらを誘致し、彼らが東京で活動・交流できるような拠点として機能する。
空間全体は「静脈産業」を象徴するようなブルーを基調として、マテリアル選定を行った。随所にアップサイクル建材や家具が散りばめられており、メンバー同士のコミュニケーションを生むきっかけにも繋がっている。
区画中央の共用部には、メンバー同士で集まれる片持ちビッグテーブルのあるダイニングとくつろげるラウンジがある。床と天井に段差を設けることで、2つの空間をゆるやかに区切った。
個室部分には、フレキシブルに共用部と接続できる跳ね上げ戸を採用。共用部と一体的に利用することもでき、扉を閉めてオンラインミーティングなどにも対応できる。
その時の気分によって居場所を選択できるように余白を設けながら、全体を1つのコミュニティとして、一体感のある空間を目指した。
外に面した開口部付近にD400程の充実した植栽帯を設けることで、ビルの4階にいながらも外との連続性を感じられる半屋外のような空間を実現できたように思う。
普段は全国各地に散らばっているアーティスト・クリエイターたちだが、この場所に集まることで新たな発見やきっかけに出会い、さらなる化学反応が起こる。そんなワークプレイスになっていくことを期待している。
(小川理玖 / OpenA)