AND TOKYO

AND TOKYO

時期:2023.08~2024.02

所在地:東京駅地下1階

クライアント:株式会社ZOT

規模:延床面積 約18.5㎡

用途:飲食店舗

基本・実施設計・監理:平岩祐季+小川理玖+中村竜太

電気設備設計:one and one 福島颯太

撮影:平岩祐季

JR東京駅構内にオープンした、ドーナツ専門店「AND TOKYO」の設計。
隣接するカフェバー「WK2」(同設計)との系列店でもある。

本区画は約18.5㎡という狭小な区画であるため、最低限の設えで施工費を抑えつつ、商品の魅力を最大限に引き立てるような提案がもとめられた。
そこで本提案は店舗のファサードの改修とドーナツの製造工程を演出することに焦点を絞り、行き交う人々がつい立ち寄りたくなるカフェスタンドのようなデザインを目指した。

店舗のファサードは、カラフルなサイングラフィックが強調されるよう白を基調とし、統一感のあるボリュームに仕上げた。仕上げ材はタイルや塗装、乳白アクリル板など異素材を掛け合わせることで、さまざまな店舗が立ち並ぶ屋形全体の空間に対しても馴染むよう配慮した。

店舗内の中央には、コールドテーブル上に人工大理石の大版板を乗せたビッグテーブルとドーナツをストックできる棚を配置し、作業工程が見えるようにした。通りに連続するWK2側の厨房壁面にはフライヤー部分に開口を設け、揚げている様子も伺うことができる。

ドーナツの生地をまとめたり、揚げたり、デコレーションしたり。製造する一連の風景を眺めながらつい足を留めてドーナツを買いたくなる、そんなライブ感がこの店舗の魅力になることを期待している。(小川理玖/OpenA)