旧徳永家住宅



















旧徳永家住宅
時期:2023.4〜2025.6
所在地:大阪府守口市
クライアント:守口市
規模:318.13㎡(主屋) 64.41㎡(土蔵) 155.71㎡(ガレージ)
用途:住宅
設計/監理:橋本誠二+大我さやか+野上晴香+瀧下まり+和久正義+小川理玖/OpenA
共同設計/監理:ARIWRKS
撮影:石母田諭
守口市が取得した歴史的建築物である旧徳永家住宅を、再生・活用するプロジェクト。
旧徳永家住宅は、豊臣秀吉によって築造された文禄堤上に建ち、江戸時代に宿場町として栄えた守口宿の景観を今に伝える、文禄堤内に数少ない伝統的家屋の一つである。
伝統的な家屋を単に「保存」するのではなく、市民が日常的に訪れ、文禄堤の歴史性を誇りとして感じられる地域コミュニティの場として位置づけ、今回は主に建物の構造的健全化を担うA工事を行った。
建物は躯体の劣化が著しく、大規模な構造補強が不可避な状態であった。加えて、建設当時から繰り返されてきた改修によって、本来備えていた空間の魅力が埋もれてしまっていた。そこで、大胆な補強や部分的な解体を通じて構造を更新すると同時に、隠れていた空間価値を掘り起こし、再編を行っている。
守口宿町家に特有な通し土間の再生や、庭へとつながる広縁の透明感を継承。玄関から土間、庭へと連なる視線の抜け等を新たな空間的価値として付加している。
また、構造補強は空間再編と一体的に計画され、新規要素を隠すことなく建築の履歴として可視化することを意識した。
現在は複数の民間事業者が関わり、市民が日常的に訪れる場としてさまざまなアクティビティが生まれつつある。建築の再生と並走するように、まちに新たな動きが広がり、エリア再生の核として育っていくことを期待している。(瀧下まり/Open A)
