西予市役所 オフィス改革 2022

before

西予市役所 オフィス改革 2022

時期:2022.06

所在地:愛媛県西予市

クライアント:西予市

用途:庁舎

改修範囲:本庁1-5階、別館3階

デザイン監修、基本設計:白石洋子/Open A

実施設計:濱田デザイン/チェンジマネジメント:仲研究室、カルダーコンサルタント/ファブリック:庄司はるか/オフィス什器:コクヨ

撮影:楠瀬友将

「ちょっとした工夫で すごく効果的に」

愛媛県西予市役所のオフィス改革の一貫としての改修計画。
人口減少と高齢化が著しく、合併後の広範囲な管轄をもつ町の役所。職員には業務の効率化と災害などの非常時においても業務を継続できる体制、どこでも仕事が出来る軽やかな働き方や意識改革が求められた。

チェンジマネジメントチームとデザインチームが連携し、管理職を含む職員と何度も新しい働き方のワークショップを行い、その際にまとめた意見を改修に反映させた。

総合窓口の設置、ペーパーストックレスによる収納面積の減少、部長室廃止などを実施し、捻出したスペースで各課の垣根を超えた共用スペースやオンライン対応席、さまざまな会議体に対応できる各スペースを設け、すぐに連携・相談が行えるように計画した。

無機質になりがちな執務空間には、西予市の豊かな自然や風景を抽象化した柔らかく色味のあるファブリックを挿入した。視線は抜けるが、目線は合わず、視認性と集中を両立させる効果がある。

限られた予算の中で、職員の、そして最終的には市民の幸福に繋がるように。ちょっとした空間操作で、効果的に意識や働き方が変わるようなプロジェクトとなった。(白石 洋子/Open A)