一宮テラスN邸

一宮テラスN邸

時期:2010.11

所在地:千葉県長生郡

クライアント:個人

規模:木造 2階建て

用途:個人住宅

建築面積:88.17㎡

延床面積:128.89㎡

房総の住宅である。

ゆったりした敷地は周囲の土地も広く、日射条件を左右するものもない。

この場所で庭を楽しみたいという施主の要望を受け、建物を二つのボリュームに分け、敷地を緩く切り分けるように真ん中に配置した。

一様な気候条件だった敷地に二つのボリュームを配置することで、”陽当たりが良い庭”、”涼しい庭”など、気候の異なる4つの庭が生まれた。

建物の二つのボリュームはガラス張りのブリッジで繋がり、ここがこの住宅のエントランスとなっている。ブリッジを貫く長いウッドデッキが、物理的かつ視覚的に庭と庭を結び関係付けている。

建物には、庭に向けていくつかの大きな開口部と縁側を設けた。

季節や時間の経過に合わせて内部空間と庭が様々な関係を生みだし、変化のある表情を見せる。

珪藻土で仕上げた壁を伝って、室内に柔らかく光が回っていく。個室の間仕切り壁は全て可動式とし、開け放つと伸びやかなワンルームとなる。