東中野の住宅
東中野の住宅
時期:2010.12
所在地:東京都中野区
クライアント:個人
規模:木造2階建て
用途:個人住宅
建築面積:76.09㎡
延床面積:137.47㎡
撮影:(c)Daici Ano
東中野の二世帯住宅である。
東中野は、超高層ビル群ひしめく新宿からわずか二駅の場所にありながら、駅前には小さな商店街と密集住宅地が広がる穏やかなエリアである。
駅から徒歩7分、周りを隣家に囲まれた典型的な旗竿地に、夫婦と子供3人+祖父が住む家を設計した。
周囲をすっぽりと住宅に囲まれ日射条件が良いとはいえない敷地において、一家6人の居室の組立て方と光の取り入れ方が課題となった。
始めに生活に必要な機能と面積を整理し、狭さを感じないよう機能と吹抜を立体的な市松状に積み上げるイメージで、全体を組み上げていった。
気積の大きな吹抜空間に大小の部屋がスキップ状に絡まり、高窓から取り入れた光が家の奥深くまで射し込む。全ての部屋が吹抜と通じることで視覚的に行き止まりのない一繋がりの輪のような空間となった。
吹抜を通じて、風や光と一緒に家族の気配も伝わってくる。
子供も大人も楽しいジャングルジムのような、明るく気持ちのいい家になった。