R the Transformers
R the Transformers
時期:2003.03
著者:馬場正尊、原田幸子、阿野太一
出版社:R-book 制作委員会
価格:¥2,039
R-projectのきっかけをつくった本。
僕にとって本をつくることは、新しいプロジェクトを動かすときのドライバーでもある。なんとなく思っていることを編集していくプロセスの中で、徐々に思いは固まり、リアリティを帯びてくる(ような気がする)。そういう意味で、本をつくることは暗示をかけることかもしれない。
この『R the Transformers/都市をリサイクル』は、このプロジェクトで一体どんなことをやろうとしているのか、また具体的に進める方法論はどんなものなのか。そのヒントを求めてアメリカに取材に行ったケーススタディのレポートを主な内容としている。
80年代、アメリカでは経済が停滞し、極端な不況や都市の空洞化が目立った。しかし90年代、さまざまな方法でスプロール化した街を再生されている事例がある。そこには巨大資本が投入されたビッグプロジェクトもあるが、なかにはゲリラ的で偶発的なものもある。実践的で、なおかつ継続性のあるケーススタディを探した。
ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴの三都市を移動しながら、既存都市を使った新しい建築と都市のプログラムの発見の旅。