高円寺アパートメント

高円寺アパートメント

時期:2017.03

所在地:東京都杉並区高円寺北

クライアント:株式会社ジェイアール東日本都市開発

規模:2800㎡(建物)

用途:共同住宅/店舗

デザイン監修:大我さやか+石母田諭/Open A

設計・施工:第一建設工業株式会社

高円寺と阿佐ヶ谷の間に建つ、旧社宅のリノベーション。一般賃貸住宅に加えて、1階には住みながら店舗を運営できる4戸の店舗兼用住宅と、2つの店舗を設計した。店舗には焙煎コーヒー店とクラフトビール店が入っている(2019年時点)。

敷地を囲んでいた閉鎖的な塀を取り払い、店舗の前には芝生広場を設けた。新たな入居者が地域住人と日常的な交流を深める空間を用意することで、建物を街に開き、エリアの価値を上げる存在へと転換している。

また、本プロジェクトの最大の特徴は、「女将」と呼ばれるコミュニティマネージャーの存在と言えるだろう。同じアパートに住みながら、住人同士や地域住民との関係性を育み、住人と同じ目線で当事者として関わりあっている。 女将は、住人が主体的に参加できるマルシェなどの場を提供しながら、参加意思は各自に委ね、住人自身がコミュニティと心地よい距離感を保てるようにしている。そうした取り組みにより、住人が「自分たちの暮らしをより楽しくしよう」と主体的に様々なイベントを企画し、日々の生活を楽しんでいる。(石母田諭)