Under Construction

Under Construction

時期:2017.02

所在地:東京都中央区

クライアント:三菱地所レジデンス株式会社

規模:約445.09㎡

用途:事務所

企画・設計:大橋一隆

ノイズの集積と調和によるワークプレイス


UN.C. -Under Construction -は、中央区馬喰町に位置する約40名の個人・企業が入居するシェアオフィス。

入り口からまず目に飛び込んでくるのが、少しクセのある不思議な家具や照明だ。これらはOpenAと産業廃棄物処理会社のナカダイが共同で起ち上げたアップサイクルプロジェクト「THROWBACK」のプロトタイプ。さまざまな廃棄物を再加工することで、新たな価値を持つプロダクトへと進化させる試みを、この場所で実験的に開始した。

ソーラーパネルを使った会議テーブルや、跳び箱を利用したベンチとテーブル、コンテナやパレットなどの物流資材を用いたソファなど約30種類のアイテムが使われ、半ばショールームのような役割も担っている。

このTHROWBACKプロジェクトで生まれたプロダクトには、それぞれ元の姿や用途がうっすらと感じられ、それがノイズのように空間に広がっている。ノイズがあることで、ここを訪れた人と自然と会話が生まれたり、働く上で良質な刺激となっている。

オフィス奥に配置された固定デスクは、倉庫用のパレットラックという什器を用いて制作したもの。各々が使いやすいようにカスタムされ、個性が見え隠れしながらオフィスの風景をつくりだしている。こうしたさまざまなノイズが集積しつつも、全体として調和すること。そんな環境づくりを目指した。

OpenAは設計者であり、同時にこのシェアオフィスの運営も行っている。必要に応じて新たな機能をインストールしてみたりと常に実験中である。Under Constructionという名の通り、完成形のない変化し続けるワークプレイスでありたい。


(文=大橋一隆)

<『新建築』2018年07月号より抜粋>