Bre.S SHIBUYA















Bre.S SHIBUYA
時期:2021.11~2025.10
所在地:東京都渋谷区
クライアント:株式会社エムエスケイ
規模:延床面積 約817㎡
用途:事務所・飲食店舗
企画/計画/基本・実施設計/監理:平岩祐季+小川理玖+桑村駿太
電気設備設計:有限会社平本設備コンサルタント 平本久
構造設計:株式会社スカラデザイン 村上翔 / 外構設計:有限会社ソラアンドアソシエイツ 青木 優里 髙林 海音
撮影:阿野太一
渋谷川沿いの、呼吸するオフィスビル
渋谷川沿いに、新たなオフィス・飲食店舗のリノベーションビルが誕生した。
建設当初は、簡易宿所として利用されているRC造4階建の建物だった。その後、寄宿舎として用途を変え、不足した機能を補うように鉄骨造による増築が行なわれている。
本プロジェクトは、渋谷という立地の適正を踏まえ、寄宿舎から事務所・店舗へ新たな用途変更を行うところから始まった。1階が店舗、2〜4階が事務所という構成。こうした機能が詰まったこの建物に、オフィスワーカーや店舗の利用者が一呼吸つけるような余白空間を持たせようと考え、「BreatheSpace(一息つける場所)」を全体コンセプトとして位置付けた。
設計する上で軸としたのは、建物を「切り抜く」という手法である。
渋谷川に面した事務所部分は、屋内の一部をバルコニー化し、壁に大開口を設けることで立地の特性を生かした開放的なワークスペースとした。1階の店舗部分は、細く狭小な路地状空間に面している。既存壁をセットバックさせ、屏風のようなギザギザとしたデザインとすることでリズム感を与えながら、空間にゆとりを持った拠り所となるファサードを目指した。
この「切り抜く」デザインを、建物全体のデザインコードとしている。2階の共用フリースペースや事務所のエントランス部分では、グレーとオレンジの異なるカラーや薄層アスファルトなどの外構材を組み合わせながら、切り抜いたデザインを表現。建物としての統一感を持たせている。
渋谷川側と路地側に設けた余白空間、BreatheSpace。室内部分を屋外化することは貸床面積を減らすことになるため、レンタブル比では一見不利に見える。けれど、渋谷川を眺めてコーヒーを飲んだり、外の空気に触れながら仕事をしたりする。そうした豊かな時間を過ごせることが、この建物の新たな魅力となっていく。(小川/Open A)
