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FACTORY-SAGA


時期:2013.10
所在地:東京都港区
クライアント:佐賀県
延床面積:98㎡
用途:オフィス


FACTORY-SAGAは佐賀県が南青山につくった県のPRオフィスである。普通ならば霞ヶ関付近のオフィスビルの一角に居を構えるのが行政の出先機関の普通だろうが、そうではなく情報やファッション、飲食などのカルチャーのカレントが強い場所が選ばれた。

このオフィスのテーマは「コラボレーション」。佐賀の産品や企業と、東京を中心とする企業やメディアをつなぎあわせ、新しいシナジーを生む事をミッションにした空間だ。

特徴は中央に横たわる巨大なテーブルと、壁一面に展開された棚やホワイトボード。この巨大なテーブルを中心にしてさまざまな発想やプロジェクトが生まれるような装置のような空間を目指した。大きなテーブルは、佐賀と企業やメディアを繋ぐ架け橋であり、ホワイトボードと棚の壁は、佐賀の素材とアイデアを結ぶ装置だ。この空間に情報をどんどん投げ込み、一緒に思考し、新しい佐賀を企てて欲しいと思っている。

このFACTORY-SAGAの下敷きとなったのは「勝どきTHE NATURAL SHOE STORE ストック&オフィス (http://www.open-a.co.jp/portfolio.php?p=550 )」。そこでは働き方と同時に、組織の価値観やブランドイメージを空間で表現しようとした。

サッカーでは「ホーム・アンド・アウェー」という考え方があって、ホームグランドでの戦いは敵地で闘うよりも有利に働く。仕事も同じで、ミーティングに行くよりも、来てもらうほうが自分たちのペースでやりたいことがちゃんと伝えられる。ミーティングをホームに持ち込むには、相手に来て貰う理由をつくらなければならなかった。

この発想はFACTORY-SAGAにも活かされている。FACTORY-SAGAのミーティングスペースにはさまざまなアイデア要素が散りばめられているから、視界から入ってくる情報が会話を活性化する。適度なノイズがアイデア会議には適している。

FACTORY-SAGAで空間を支配しているのは中央の巨大なテーブル。そこを中心にミーティングも作業もパラレルに行われる。小さな空間なのでコンパクトにさまざまな作業を詰め込みながら、それらが共鳴し合って生産性を高めるような工夫をした。

オフィスのデザインは「働く場」のデザインでもある。一般的な企業のオフィスは閉じた室内にあって息苦しい場合が多い。空が見えないので、今何時なのか、天気も季節もわからない。すべて同じプランなので何階にいるのかわからない。そのうち自分も何者かわからないような気分になっていく。

FACTORY-SAGAで要求されるのはルーティーンな働き方や発想ではない。さまざまに入ってくる情報や人々を楽しくつなぎ合わせ、魅力的に再編集すること。そこは固定的ではなく流動的な場になる仕掛けが必要だった。ワーカーがいかに自律的に動き、ダイナミックに空間を使いこなすことができるか、そこがポイントとなる。

FACTORY-SAGAから、果たしてどのような発想やプロジェクトが生まれるか、楽しみにしている。