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Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE Mtei-07

一宮テラスM邸


時期:2010.12
所在地:千葉県長生郡一宮町
クライアント:個人
規模:木造2階建て
建築面積:65.42㎡
延床面積:65.42㎡
用途:住宅


房総の小さな週末住宅である。
敷地は駅から車で10分、海まで徒歩5分の土地。

普段は都内で生活をする施主からの要望は、最低限のスペックの住宅。ただし将来的な拡張性は十分に担保してほしい、というオーダーに対し、二階までガランと吹抜けた、天井の高い「田の字プラン」を提案した。

完成当初は天井の高いワンルーム空間にロフトがついているだけ。
梁を頼りに床や壁、建具を増やすと、最大3ベッドルームにまでできる計画だ。
海辺の生活に便利なハナレもつけた。

ちなみに「田の字プラン」とは、古来日本の農家等に良く見られた伝統的な間取りで、呼び名は様々だが概ね、台所(ダイニング)、表の間(リビング)、奥の間(ゲストルーム)、寝間(ベッドルーム)、を襖などの建具で仕切りながら使う「田」の字型の続き間構成のことである。空間の大きさを自在に変えられるのが特徴だ。
この日本建築のプリミティブな形は、拡張性という考え方とは非常に相性がいい。
今回はそれをさらに立体的に積み上げて、小さくても柔軟なハコを設計した。

最低限に建て、ライフステージに合わせて手を入れていくスタイル。
将来家族構成や持ち主が変わっても、引き算と足し算を繰り返しながら住み繋がれていくだろう。
このシンプルな考え方が房総の形かもしれない。

現在はワンルームのまま楽しんでいる段階。今後の展開が楽しみである。